をろしや遊覧記

- В Советской России, рассказ о путешествии пишет меня!!

(― ソビエトロシアでは,旅行記が私を書く!)

ピョートル大帝青銅騎士像 - サンクトペテルブルグ

はじめに

この旅行のきっかけ

2011年3月に,家族でロシアのサンクトペテルブルグとモスクワへ旅行に行ってきました.今まで海外旅行といえば東アジアかアメリカにしか行ったことがなく,ヨーロッパ系の歴史ある街並みなどを楽しんできました.

この旅行に行くきっかけになったことは次の二つです.

  1. ショスタコ好きをはじめとする自分のロシア好きがあり,家族もよく知っていた
  2. 父親が某番組でロシアの一般家庭の様子を知ってロシア人の人柄に感銘を受けた

1つめはご存知のとおり,ショスタコ歴4年半,ロシアも好きで大学では第二外国語としてロシア語を受講,SHOSTAKOVI.CHのような字幕付き映画を公開するサイトまで作ってしまいました.ロシアは「いつか行きたいな」という感じでしたが,ロシア語もまだまだなのですぐ行くことは考えていませんでした.

2つめは,まあ「家族に乾杯」なんですが,複雑な事情を抱えながらも支えあって暮らしている家族を映していたと思います.たしかロシア東部だったかな.父親はそれを見て「絶対ロシア行こう」と言っていました.本当かと思いましたが今回このようにして行くことになりました.これが直接のきっかけだと思います.

ビザ取得や地震の混乱

この旅行の準備は大変でした.ロシアへ入国するにはビザが必要で,そのためには1ヶ月前にはパスポートを取得して旅行会社に送付しなくてはならないとのことで,大急ぎで取得.実家の両親とは離れていたので書類を送り合ったりして手間がかかりました.取得したビザは下の通り.パスポートに貼られてました.

金の「visa」や銀のホログラム.左上にはロシアの紋章である双頭の鷲も描かれています.

問題はもうひとつ.3.11の東日本大地震の影響です.

元々は「名古屋に帰省→一旦東京に帰宅→将棋部合宿や大阪の大会→東京(1泊)→ロシア」というような予定でしたが,諸々の予定が流れてしまって帰る必要もなくなり,また停電などの混乱もあったので,実家に居続けることにしました.「名古屋に帰省→そのまま大阪の大会→東京(1泊)→ロシア」のように実家から大阪へそのまま向かったんですが,当初のスケジュールで帰るとロシア旅行以前に東京にいられるのが1泊しかない.

当初は,一旦東京に戻ったあと,大阪の大会に行く前にロシアへの準備をするつもりだったので,このままでは相当慌ただしいことに.よって,大阪の最後の一泊をとりやめて1日早く新幹線で東京に帰ることにしました.個人戦で二日目に勝ち残ったら圧敗でしたが無事負けました(コラ

旅行前夜

そして前々日の夜に帰宅し,前日はよく寝ていました.そのうち実家から母と妹が来て騒がしくなってきます.今回実家の母と妹は溝の口の我が家に泊まって当日の朝に成田空港集合,父親だけは成田空港に泊まって他の人が万一遅れても大丈夫なようにしました.さて,母親に急かされながら,服や暇つぶしの本などを見定めてリュックとスーツケースに詰め込みはじめました.

今回の旅行で暇つぶしは重要!なんせ起きてる間に乗る飛行機が行きだけでも10時間半+1時間!帰りは機内泊なのですが相当時間があるので本も色々持っていくことにしました.詰将棋が100問ある内藤詰将棋選集,5巻に渡るフィルムマンガ「千と千尋の神隠し」,そして豊富な資料に基づいたショスタコーヴィチの伝記である「ショスタコーヴィチ ある生涯」.マンガ5巻は「重いからやめといたら」という反応をされますがそんなの気にしない!飛行機から降りてから本をスーツケースに詰めておけば,あとはホテルに置いておいたり移動でもバスに乗せておくだけだから,大した負担にはならないはずだという読みです.

さて,当日!

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